せっかくの楽しい旅行、食事だって、気持ちよく、楽しみたいもの。
レストランによってもまちまちですが、それ程、高級なお店でなければ、特に オーダーするお料理のマナーと言うものはありません。但し、慣習として、いくつかのポイントを知っておくと、更に楽しくお食事が出来るでしょう。
お店に入ったらまず「ボンジョルノ!」(こんにちは)、または「ボナセーラ」(こんばんわ)。そして、人数を伝えます。予約を入れているときは名前を伝えるとテーブルに案内してくれます。
CARNE(カルネ)がお肉、PESCE(ペッシェ)がお魚。フィレンツェには魚料理のお店は少ないのですが、ヴェネツィアやローマでは魚料理のレストランも沢山あります。イタリアの都市部では魚料理はかなり高め。特にセコンドで「お魚料理をお任せ」にしてしまうと、ビックリするほど高いお会計になってしまうこともあるので、メニューに値段が載っていない場合は十分注意しましょう。ウェイターさんに「お勧めを盛り合わせで」なんて頼まない方が良いと思います。高級なのは、denticeとかorateと呼ばれる鯛の種類のお魚や、astice(オマール海老)やaragosta (伊勢海老)は高級魚です。
イタリアのレストランでのお料理の順番は・・・?
ANTIPASTO(アンティパスト=前菜)
PRIMO PIATTO(プリモピアット=第一皿 パスタ、スープ、ニョッキ、リゾットなど)
SECONDO PIATTO(セコンドピアット=第二皿 肉料理または魚料理)
CONTORNO(コントルノ=サラダや温野菜などの付け合せ。セコンドと一緒に出てきます)
DOLCI(ドルチェ=お菓子。コーヒーも一緒に頼むと、通常は先にお菓子が出てきて、食べ終わった頃にコーヒーが出てきます。お菓子と一緒に一緒にコーヒーを飲みたいときには遭えて頼みましょう。
イタリアのレストランでは、よほど高級なところに行かない限り、これら全部を順番に食べなくてはいけないと言うことはありません。イタリア人でも、全部食べられない人もいます。
お腹の具合に合わせて、前菜+プリモだけ、またはセコンド+サラダだけ頼んでもOKです。パスタ一皿の量が多めな場合は、MEZZA PORZIONE (メッツァ・ポルツィオーネ=半人前)とお願いすると少なめに持ってきてくれます。
レストランは、ランチは12時から、ディナーは8時から始まります。フィレンツェは観光地なので、夜7時半頃から開けているレストランも沢山あります。
よほど高級なところでない限り、子供連れでも気軽に入ることが出来ます。但し、他のお客さんに迷惑がかからないよう、気配りは大切。
ワイン好きの方にとっては、ワイン選びは楽しみの1つ。もしそれ程ワインに詳しくなくて、食事に合わせて手頃な値段のワインを楽しみたければ、”vino da tavola”(ヴィーノ・ダ・ターボラ)を頼みましょう。大概、美味しいキャンティワインが出てきますよ。ロッソ(赤)かビアンコ(白)を選んで、量を選びます。
AL BICCHIERE(アル・ビッキエーレ=グラス)
DA MEZZO LITRO(メッゾリートロ=500 ml)
UNA BOTTIGLIA(ウーナボッティーリア=ボトル1本)
また、トラットリーア「イ・ラティーニ」など、2リットルの大瓶がドカンとテーブルの上に乗っていて、好きなだけ飲んで、お会計の時にウェイターさんが目分量で飲んだ量を計算するお店もあります。
最後に食事がすべて終わったら、”il conto, per favore”(イル・コント・ペル・ファヴォーレ)とお会計をお願いしましょう。イタリアではチップは強制ではありません。心地よくってとても美味しくてサービスも良かったら、少しだけおいていきますが、もしサービスが悪かったり、あまり美味しくなかったら、置く必要はなく、しっかりとお釣りをもらって大丈夫です。
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