サンマルコ修道院の続きです。
Museo Nazionale di San Marco
サンマルコ国立美術館1
Piazza San Marco, Firenze 月曜~日曜 8:30-18:50
フィレンツェのサンマルコ修道院を代表する歴史的人物としては、画僧ベアート・アンジェリコと修道院長ジローラモ・サヴォナローラの二人が挙げられるでしょう。優しい柔らかい色彩で絵画表現をし続けた前者とは対照的に、後者は、ローマ教皇からも破門され、最後はシニョリーア広場で火刑に処されるという劇的な生涯を送ります。
サンマルコ修道院に1482年から1498年まで席を置いたサヴォナローラ。サンマルコ国立美術館の2階部分の左奥の房は、修道院長であった彼の房として、使っていた椅子や書斎などの遺品が展示されています。展示されているマントは背中が大きく膨らんでいて不思議な形。彼の聖
書には沢山の書き込みが残っていました。
シニョリーア広場の火刑があった場所には、現在も地面にそれを記した記念碑が埋め込まれています。シニョリーア広場においでになったら、チェックしてみて下さい。
サヴォナローラはルネサンス時代のきらびやかなフィレンツェの贅沢さを批判し、美術品を焼くなどかなり激しい運動を行います。フィレンツェ人にとっては、文化破壊の象徴のような存在として見られていたようですが、もっと彼の性格や生涯を知ってみたいなあと、このフラ・バルトロメオ作の横顔の肖像を見ながら思いました
今は閉まっていますが、この美術館には二階部分に図書館があり、美しいミニアチュールの書物が沢山展示されています。昨日は閉まっていて鑑賞することが出来ず残念っ!
最後、出口に向かう手前、ポストカードが売られている元小食堂だった場所には、Domenico Ghirlandaio(ドメニコ・ギルランダイオ)の大作「最後の晩餐」が描かれています。この作品はイコノグラフィーの謎が色々とちりばめられていて、見始めるとキリがない作品です。
ユダの横に座っている猫(悪の象徴)
テーブルの上のサクランボ
空に飛ぶ鳥とそれを上から襲うワシ(?)
右上の孔雀
お昼時間が近くなりちょっとお腹が空いてきた所。 美術館の裏側が出口なので、ぐるっと正面に戻り、サンマルコ広場にある、美味しいパン屋さんPugiに駆け込みました。広場をはさんで丁度、美術館の真向かい、バス停の前の白い入り口が目印です。この美術館の後は、Pugiのパンでランチはいかが?
このコンテンツでは、ブログ「フィレンツェ田舎生活便り2」で、私が、訪れたフィレンツェの教会や美術館について日記風に感想を綴った記事をまとめたものです。絵画作品や教会内の写真の一部はWEB上にある利用フリーの画像素材を使っています。現在は、全ての教会や美術館ではフラッシュ撮影は禁止、フラッシュなしの写真撮影も禁止している所が多くあります。今まで残ってくれた美術品に感謝しながら、これからも長く保存していけるように、鑑賞したいものですね。
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